【相場】丑年は「つまずき」か、それとも「ブル(強気)」か

2021年1月12日

 

ブル

【2021年1月12日更新】

2021年の干支は丑年(うし)です。

相場用語「雄牛(ブル)」は株価の上昇を意味しますが、干支の「丑」の相場格言は「つまずき」を暗示します。
コロナショックが続いてることから、「つまずき」を懸念する声の方が多いようです。

戦後5回の「丑年」の勝敗を見てみると、
日経平均は3勝2敗、年間平均騰落率は▲0.1%と十二支の中では2番目に悪い相場です。

2009年:リーマンショック後の混乱、日本では民主党政権誕生の波乱
1997年:戦後経済の転換、金融危機、山一・北拓破 綻の年で波乱
1985年:日米貿易摩擦、プラザ合意の円高と経済金融の波乱
1973年:石油危機と戦後経済のターニングポイン トとなる波乱

昨年の株価は 30%超の下落をわずか5ヶ月で取り戻すというV 字回復を成し遂げ、現在も高値で推移しています。相当の悪材料をもろともせず上昇し続けている現状から、今年も強気相場が継続する可能性が高いと考えています。

 

新型コロナ感染の拡大は、多くの人が将来に不安を感じている状態ですが、こうした不安が広がった状態は相場が安定します。

逆に、世界中にワクチンが普及して、感染が沈静化することで多くの人が安心を得るタイミングが、実は一番怖い。相場が大きく下げる可能性が高い。

年前半はコロナ感染拡大は続くなかで相場は下支えされ、戦後の高値38,915円を目指して上昇して行くでしょう。一方で、年後半は安堵(ユーフォリア)の中でバブル崩壊し、大暴落すると思います。

 

はじめに戻りますが、「丑年」相場を個人的に展望しますと、

「不安とともに、なぜかブル(強気)相場が形成され、安堵とともに、なぜかつまずく」

今年は両極端に相場が大きく振れる、歴史に残る1年になるかもしれません。